整備士といえば、やはり「つなぎ姿」が印象的です。
ただの作業着に見えるかもしれませんが、実は現場で安全に、そして効率よく作業を行うための工夫がしっかりと備わっています。
今回は、整備士がつなぎを着る理由と、現場で役立つつなぎの選び方について詳しくご紹介します。
整備士がつなぎを着用するのはなぜ？おすすめの選び方についても解説
整備士がつなぎを着用するのはなぜ？
整備士の作業着として代表的な「つなぎ」。ただの作業服と思われがちですが、実は現場での安全性や効率性、そしてプロフェッショナルな印象づくりに欠かせない役割を果たしています。
ここでは、整備士がつなぎを着用する主な理由を詳しく解説します。
火傷やケガを防ぎ、安全性を高めるため
肌がむき出しの状態だと火傷や切り傷などケガのリスクが高まりますが、つなぎは全身を覆う構造のため、危険から作業者をしっかり守ります。さらに、耐久性のある素材が使用されていることで、万一の引っかかりや摩擦にも強く、作業中のトラブルを防ぎやすくなっています。
車や部品を傷つけないようにするため
つなぎは金属のボタンや装飾が少なく、滑らかなつくりが特徴です。そのため、作業中に車体や部品を傷つけるリスクを抑えられます。特に、高級車の整備や精密な部品を扱う現場では、車や部品を傷から守ることが重要です。
動きやすさで作業効率を高めるため
整備作業は、しゃがむ・腕を伸ばす・体をひねるなど、ダイナミックな動きが求められます。つなぎは動きやすさを重視した設計のため、スムーズに身体を動かすことができ、作業効率アップにつながります。
一体感を高めるため
チームで同じつなぎを着用することで一体感が生まれます。統一された服装は、チームとしてのまとまりや連携の強さを印象づけ、現場全体の雰囲気を引き締めます。
整備士におすすめのつなぎはどう選ぶ？
つなぎの導入を検討するうえで、現場の環境やスタッフのニーズに合ったつなぎを選ぶことが重要です。
つなぎを選ぶ際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
素材：
綿100％は汗をしっかり吸収するため、肌の不快感を和らげます。また、化繊と比べて防炎性に優れている為、溶接や加熱作業など火を扱う現場におすすめです。ポリエステルは耐久性が高く、速乾性があるため乾きやすいのが特徴です。シワになりにくく管理しやすい点もメリットといえます。
季節対応：
夏場には薄手で通気性の良いものや吸汗速乾性に優れた生地を選ぶことで、蒸れや汗による不快感を抑え、作業に集中できます。冬場には保温性の高い素材や防風性を備えたつなぎを選ぶことで、寒さによる体力消耗を防ぎ、快適な作業環境を維持できます。
サイズ感：
肩幅や胸まわり、股下などのサイズを事前にしっかり確認して、自分に合ったサイズを選びましょう。サイズが合っていないと、動きにくくなるだけでなく、作業中に布地が引っかかって破れることや、機械に巻き込まれる危険性もあります。正しいサイズのつなぎを着用することで、安全性と作業効率を高めることができます。
つなぎ以外に着られている作業服は？
現場によっては、つなぎ以外の作業服として、サロペットや上下セパレートタイプの作業服が着用されている場合もあります。
それぞれの特徴を紹介します。
サロペットタイプ：
肩ひもで吊るすズボン型の作業着で、つなぎタイプに比べて着脱が簡単なため、気軽に着用できるのが特長です。通気性が良く蒸れにくいため、軽作業や夏場の暑い時期に人気があります。ただし、上半身の覆いが少ないため肌の露出が増えやすく、ケガのリスクが高まる点には注意が必要です。
上下セパレート型：
パンツと上着が分かれているため、気温や作業内容に応じて調整しやすく、季節を問わず使いやすいのが特長です。トイレ時の着脱もスムーズで、実用性にも優れています。ただし、上下が分かれた作業服は隙間ができやすく、シャツの飛び出し部分などが引っかかってケガにつながる恐れがあるため、注意が必要です。
作業着としては一体型のつなぎが一般的ですが、暑さ対策などでサロペットタイプや上下セパレートタイプを導入する企業もあります。しかし、安全性や統一感を重視する場合、やはりつなぎはバランスの取れた作業着と言えるでしょう。特に整備士のように車の下にもぐる作業が多い現場では、衣類のめくれや引っかかりを防ぐため、一体型のつなぎが好まれます。
まとめ
整備士がつなぎを着用する目的には、安全性の確保や作業効率の向上、企業のイメージアップなど、現場運営に欠かせない要素が含まれています。
さらに、素材や機能性、特長を考慮して選ぶことで、作業環境の快適性とパフォーマンスをさらに高めることができます。
近年、つなぎなどの作業着をレンタルで導入する企業が増えています。レンタルを利用することで、購入や管理の手間を大幅に減らせるだけでなく、常に高品質で清潔なつなぎを着用できます。
自社に合った最適なつなぎ選びに、ぜひ今回の内容をお役立てください。
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